保護者支援

「2022保護者交流会第2企画」を開催しました。

2022年11月12日(土)「中百舌鳥キャンパス内にある植物工場と農場見学ツアー」を開催いたしました。

大学内に植物工場?農業?と、とても気になったのでこのツアーに参加しました。
当日は11月なのに暖かい日で、まずは農学部附属教育研究フィールド長の横井先生の引率でスマートグリーンハウスへ ここはハウス内の状況が梅田の企業に繋がっており、温度や湿度、水や肥料の量が遠隔操作で自動でコンピューター制御されているようで、人が色々な作業をしなくても安定した野菜作りが、誰でもどこでもできるようになっているそうです。今の時期はトマト栽培は終わり次の野菜の準備中で中は見れなかったのが残念でしたが、農場ではミカンやゆず、柿がたわわになっていたり、畑では生徒さんの授業の課題の野菜が栽培されていました。先生の「都市農業」についての講義では、都市の農業は例えば企業が持っている使用していない土地にスマートグリーンハウスを作り、配送ルートが確立されている企業の配送に乗せたり、いっそのこと自分たちの冷蔵庫代わりにそこで野菜が取れたり、またコンテナでできる野菜や海の上での野菜栽培ができたりと、いろいろなアイデアが広がっていてワクワクする講義で楽しかったです。

次に植物工場です。
清潔感のある建物で部屋の中ではレタスがきれいに整列して栽培されており、ここからスーパーなどに出荷されているそうです。植物工場研究センター長の北宅先生の引率で研究棟へ、ここはただの水耕栽培ではなく、例えば鰹節を作る際に出るゆで汁は産業廃棄物として破棄されるのですが、そのゆで汁には栄養分があるので栽培に使用することで破棄されるものを減らす取り組みを研究されているそうです。
中でもびっくりしたのが「アクアポニックス」です。
これは野菜の水耕と水産養殖を組み合わせた生物生産システムのことで、養殖魚の排せつ物を肥料として野菜に吸収させることにより循環し、肥料や廃棄物が少なく生産ができるそうです。実際に上には野菜、下にはお魚の設備を見学させていただきました。
そこにはアイスプラントが栽培されており、ここでは水でしたが、この野菜は塩分に強いので海水魚の養殖も開発されているそうです。
また、工場の下には無人の販売所(冷蔵庫)があり、ここで生産されているレタスが1つ100円で販売していたので購入し、おいしくいただきました!
どちらも「SDGs」持続可能な取り組みで、あっという間の半日でしたがとても勉強になる半日でした。ありがとうございました。(文責:理学部保護者 道本洋子様)