保護者支援

保護者交流会第3企画『わがセンセの学(楽)問のススメ』を開催しました。

「わがセンセの学(楽)問のススメ」に参加して

「先生」と名の付く人物より「教え」を頂く機会のなくなってきた私達保護者世代にとって今回の企画は子どもたちの授業を体験出来るだけでなく、自分の中に新しい知識を取り込み教養を深めることができた画期的なものであったといえましょう。  唐沢力先生からは「科学的な見方・考え方」を教えて頂きました。物事を捉える感覚として「あるかないか」等で表される定性的なものを実際の尺度や数量で表し定量的に捉え、「ではどれほど大きいのか」等、単位や数式を用いてそのスケールを感じてみることの大切さを教えて頂きました。例として熱力学の見地から日本に地震をもたらす原因である火山活動を取り上げ、いつ噴火が起きてもおかしくない状況である事を知りそのスケールに脅威すら覚えました。地震対策を含め地球温暖化対策など喫緊の課題が山積みの中であっても私たちは一生懸命に生きていかなくてはならないのですと結ばれた先生の言葉がとても印象に残りました。  山東功先生の「西洋から見た近世の日本」の講義では外から眺めた日本(語)の姿を16世紀のキリシタン(宗教関係者)、17~18世紀のシーボルトに代表される医者や通商外交関係者、19世紀のクラークに代表されるお雇い外国人の目を通してどのように書物等に残されているかを勉強し、そこには私たち日本(人)に対する沢山の酷評が描かれてあった事実を知りました。けれどもそこから海外において東洋(日本)学やジャポニズム絵画へと変遷した経過には、私たちも知りえない彼らをひきつけてやまない日本の魅力があったのでしょう。彼らの「外からの視点」を通じて、今一度自分たちも自国の良さを考えてみる「内からの視点」を持ちましょうと教えて頂いた気がします。  休憩時間を利用しての交響楽団、奇術部、応援団の学生パフォーマンスでは普段見ることのない学生たちの生の姿を見れて嬉しかったです。  聞けばこの企画はシリーズ化されるとのこと、次はどんな先生のどんな学(楽)問のススメに出会えるのか今から楽しみでなりません。(農学部保護者 六峰 美幸)

講演『科学的な見方・考え方』唐沢 力 先生←ここをクリック
講演『西洋から見た近世の日本 』山東 功 先生←ここをクリック

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