保護者交流事業(終了分)

2023保護者交流会第2企画「海へ!空へ!中百舌鳥キャンパスツアー」を開催いたしました。

2023年10月14日(土)「海へ!空へ!中百舌鳥キャンパスツアー」を開催いたしました。



このツアーは定員の3倍もの応募があったらしく、人気の高さに驚きました。
第一部では海洋システム工学科の講演の後、50周年記念として同窓会から寄贈された船の大きなプロペラと錨を見せて頂いたり様々な研究施設を見学させて頂きました。
船舶動揺水槽では造波機と送風機を使って実際の海洋を再現し、電車で模型船を引っ張る事で走行中の船の様子を再現します。そして実際に船を作る前に企業と連携しながら船の性能や安全性を調査するのですが、ルーティン化された実験項目があるのではなく「どのような実験を行えば船の性能や安全性を立証できるか」を研究しているそうです。
実際に水槽で波を起こす様子や、瞬時にパソコンで数値が画像解析されていく様子を見せて頂いたのですが、地球の7割を占める海の様子を3M×70M×水深1.5Mの水槽で再現し検証できる事に驚きました。
この水槽は、研究機関としては2番目に小さいらしいのですが、必ずしも大きければ良いという訳ではなく本学の水槽は研究内容に応じた適度な大きさなのだと説明頂きました。
水平方向に循環する回流水槽と、垂直循環型の小型回流水槽も見せて頂きました。
回流水槽は小さな模型を観察するのに優れていて、学部生は主にこの水槽を使用して実験・研究のイロハを学んでいくそうです。部屋には学部生たちの走り書きのメモや無造作に置かれた道具類などがあり、昼夜問わず日々ここで切磋琢磨しながら実験・研究しているのだなと、学部生たちが実験室に集っている様子に思いを馳せながら見学しました。
NHK「ザ・プロファイラー 毛利vs信長」にて、本校片山教授の監修のもと復元された、幻の船とも呼ばれる信長の鉄甲船の模型を見せて頂きました。船舶動揺水槽にて、当時の大阪湾の波を再現し検証した結果、当時の技術でも十分に制作可能という事が分かったそうです。
海洋システム工学科(旧船舶工学科)は大学設立初期の1942年からあり工学部のなかでは最も歴史のある学科で、今年でなんと81周年だそうです。81年もの間、研究の最前線で活躍してこられたのも、それぞれの時代で学問として求められてきた事に学科側が応え続けてこれたからこそだと思います。
現在、建設途中の工学部新校舎がどんどん完成に近づいています。そして次のプロジェクトとして、2027年に杉本校にある水槽等の実験施設と公立大付属高専も中百舌鳥校へ移転されるそうです。数年後、中百舌鳥校の風景も現在とずいぶん様変わりしている事でしょう。公立大の黎明期をリアルタイムで体験できる事をとてもワクワクしています。
そして、公立大としてまた新たに100年200年と歴史を繋いで欲しいです。

第二部ではWindMill Club(堺・風車の会)の部員から直接話を聞ける貴重な体験をさせて頂きました。
エキストラとして撮影に参加した際の裏話を聞かせて頂いたり、校内のロケ地巡りをしました。「舞い上がれ!」で登場する「スワン号」は、何と2003年の機体「白鳳」の翼と2021年の機体「飛鳥」の胴体・プロペラを組み合わせた機体だそうです。
作業場には過年度の機体も解体して大切に保管されていて、機体への愛着を伺い知る事ができました。
鳥人間コンテストに出場出来るのはほんの一握りの団体だけで、出場の選考基準として図面だけでなく、テレビ映えするエピソードやコンセプトが求められるそうです。
来年度のパイロットは設計も兼任する大変珍しいパターンなので、来年はエピソード枠でも注目される事を期待しています。
図面を書くのが好きな学生や機体を作成するのが好きな学生等、純粋にモノづくりが好きな学生が集まっていて、毎年その年のパイロットの特性や要望に沿った機体がイチから作られる事に驚きました。
仲間を想って機体を設計・作成する事、自分の好きなモノづくりに真剣に取り組んでいる様子を語る学生の目はとても熱意に溢れていて、大会で功績を残す事だけが全てでは無く、ここでの活動そのものが彼らにとってとてもかけがえのない経験なのだと胸が熱くなりました。
人力飛行機は向かい風の方が飛び易く、横からの風に弱いそうです。そう言えば、船も横からの風や波に弱く転覆してしまうと言っていたので、それぞれフィールドは違っても同じ課題に取り組んでいるんだな、と空と海が繋がった思いでした。
皆さんとてもお話が上手で、理解する為には高度で専門的な知識が必要であろう研究内容も、わかりやすく噛み砕いて説明して頂けたので知識がなくても興味を引き立てられ楽しい時間を過ごす事が出来ました。
普段見る事のない装置を見れた事、直接お会い出来ない様な方達から直接お話を伺えた事、我が子が通っている学校を様々な角度から見学出来た事が単純に嬉しかったです。
そして、この様な機会を設ける為に尽力下さった全ての方に感謝しています。(文責:工学部保護者 石崎 晴香様)

<アンケート(抜粋)>
なじみのない海洋工学という分野でしたが片山教授の解説が非常にわかりやすく、また実際に試験水槽を見学させていただいたことで、普段の実験の様子がよく伝わりました。特に印象的だったのは、船舶試験水槽の建物はかなり古かったのですが水槽は代々大切に使われてるのだなと感じたことです。

中百舌鳥キャンパスが朝ドラで撮影・放映され、とても嬉しく思っていましたが、今回聖地巡礼させていただき感動しています。企画内容や学生さんのガイドもとても分かりやすく興味を持って聞かせていただきました。

講師の方々や後援会のスタッフの方々のおかげでとても楽しく過ごせました。素敵な企画で貴重な一日になりました。ありがとうございました。