保護者交流事業(キャンパスツアー①)

2025年9月27日(土)杉本キャンパスツアーを開催しました。

 秋の風が心地よい晴天のなか杉本キャンパスツアーに参加しました。ツアーのガイドを務めてくださったのは、文学部で教鞭を執られていた水内敏雄先生です。1 部では先生に解説していただきながらキャンパス内を巡りましたが、学舎や木々に様々な興味深い由縁があることを知り驚きました。キャンパスができる以前は、杉本村という田んぼが広がっていたこと。昭和9年にシンプルなモダニズム建築の1号館が建てられ、戦後10年にわたり米軍に接収されていたこと。今でも当時の落書きや装飾類が残っていること。戦時中は大学からも学徒出陣して行ったこと。多くの卒業生や市大に縁のある方々が学舎や樹木を寄贈されており、樹木においては亜熱帯気候から亜寒帯気候までの幅広い植物が育っているため理学部の研究に役立つこともあることなど。興味の広がるお話を聞きながらキャンパスを歩く時間は、とても楽しいものでした。
2部では「大阪公立大学の歴史・地理・発見」と題し水内先生がお話くださいました。先生自作の貴重な資料等を手掛かりに1部のキャンパス散策で見聞きした内容の理解を更に深めることができました。その後はキャンパスツアー参加者の交流会が催され、様々な学部、学年の保護者同士で自由に語らう貴重な機会に、どのテーブルも話が尽きない様子でした。今回杉本キャンパスを案内して頂き、大学の懐の深さに触れる機会に恵まれたことに感謝いたします。大切に守り受け継いでいくことが、大学に関わる人々の心の財産となることを感じた一日でした。(文学部1回生保護者)

<アンケートより抜粋>
・色んな経緯を経てこの大学が出来、戦後はまた大変な時期を乗り越えてきたのだと思うと感慨深かったです。
・学内の施設が、多くの卒業生の方々のご寄付で整備されていたことに、感銘を受けました。
・杉本キャンパスの歴史や、登録有形文化財の1号館をはじめとするキャンパス内の様々な特徴的な建物をとてもわかりやすく丁寧にご説明いただき、知らなかったことばかりでとても感激しています。子供が素晴らしい建築物に囲まれて勉学にはげめること、本当に嬉しく思います。